トピックス

News

Books

Play wall

2021.11.17

「壁いっぱいの吉野杉で子どもの自由な創造性を触発したい!」

そう思い立ち、私は東吉野村のIZURU(株式会社維鶴木工)さんの工房を訪ねました。そこは深い吉野杉の森に囲まれた小さな集落。IZURU藤川さんは旧そうめん工場をリノベーションした工房で、私を迎えてくださりました。吉野の山のこと、吉野の木のこと、製材の歴史、家具の仕上げ、吉野での暮らし等、そしてその後グッドデザイン賞を受賞することになる「Do kit Yourself」についても、いろんな事を語り合いました。

「そうだ!吉野杉の壁にたくさん穴を開けて、色を付けたピンも杉で作ろう!」

大方針が決まった後は、穴の大きさ、深さ、ピッチ、継ぎ方、ピンの大きさ、塗装色などなどを決めて製作しました。穴はなんと10人分の煩悩の数、、、つまり1,080箇所あります(数えてみてください!)

製作を終えた吉野杉のパネル「Wall to Play」は、東吉野の藤川さんの工房から、はるばる赤膚山絵本ホテルへやってきました。事前の現場採寸と製作寸法が正確でピッタリでしたが、かなり重いので大人4人がかりで半日かかりようやく設置ができました。絵本ホテルの趣旨に賛同して製作協力してくださったIZURUさんに感謝!無塗装で仕上げていますので、部屋には杉の香りが充満します。子どもたちが木のあたたかさに触れ、安全に、楽しく、自由に遊んでくれることを願っています。

【play wallの製作は ⇒ 株式会社維鶴木工

【絵本ホテルのインテリアデザインは ⇒ studio D’ORO

【絵本ホテルの施工は ⇒ ライフラインサービス株式会社